2015年 秋期公演
シーン0
カマキリ:どうして、どうして誰も僕たちと仲良くしてくれないんだろう
蜘蛛:だれか、私たちを理解してくれる人はいないのかしら
はち:あそこになにかあるぞ?でろでろハウス?
タイトルボード
シーン1
蝶々:きゃー!助けてー!!!
カマキリ:へっへっへ。おまえのその羽をこの鎌でボロボロにしてやる!
(カマキリ 蝶々を襲う)
蝶々:だれかー!助けてー!
レッド:やめるんだカマキリ!
(三人登場)
カマキリ:だ、誰だ!
レッド:世界の平和を救うため!悪霊退散唯我独尊!盛者必衰荒唐無稽!ひとえに風の前の塵に同じ!デザートレッド!
イエロー:大トロ中トロ赤身の中で一番人気はやっぱり大トロ!ぽっちゃりなんて言わせない!デザートイエロー!
ピンク:私の美貌にみんなメロメロ お願い!私のために争わないで!デザートピンク!
三人:三人合わせて!地球の平和を守る!正義の味方おかし戦隊デザートレンジャー!
カマキリ:くそ!お前らが世間で噂の最強の戦士デザートレンジャーか!
相手は3人か。僕の計算によれば敵3人に対し僕1人で戦うこ とは不可能である。
ここは戦いたいところだが仕方がない!退 散だ!
(カマキリ退散)
レッド:よし、もう大丈夫ですよ。
蝶々:ありがとうございました。本当に助かりました。
イエロー:いいよいいよ。困っている人を助けることがおいらたちのしごとだから。
蝶々:私は蝶々一族のひらりと言います。
実は・・・最近インセクトGという悪の組織がこの町に住みついていて、
毎日悪さばかりして町の人たちを困らせているんです。
わたしたち蝶々一族のなかにも、あの人たちに羽を傷つけられてしまったものもいて・・・。
レッド:なんだと!それは大変だ。何の罪もない人たちを傷つけているなんて。
よし。僕たちがそいつらをやっつけてきましょう。
蝶々:本当ですか!!ありがとうございます!!
ピンク:それにしても、どうやって彼らを退治すればいいのかしら。
蝶々:前に噂で聞いた話ですが、
インセクトGはこの町のはずれにある小さな森の中にある薄暗くジメジメした洋館に住み着いているらしいのです。
イエロー:なるほど。そこに行けば確実に奴らがいるんだな。
レッド:そういうことだな。そうとわかればすぐに出発だ!ひらりさん、教えてくださってありがとうございました。
蝶々:こちらこそ、本当にありがとうございました。どうか、お気をつけて。
シーン2
ピンク:それにしても、本当に奇妙な森ね。虫だらけで気持ち悪いわ~
イエロー:さっきから結構歩いているけれど、本当に館はあるのか?おい らお腹が すいてきちまったよ。
レッド:イエロー、さっきお団子食べたばっかりだろ。もう少し我慢して歩いてみよう。
・・・ん?こんなところに館があるぞ!これがあいつらの館ではないか!
イエロー:何か書いてあるぞ。でろでろハウス。センスのない名前だな。 あいつらの館で間違いないだろ。
ピンク:うわー。言ってた通りジメジメして汚い家ね。私ここに住めっ て言われたら泣いちゃう!
レッド:とりあえず入ってみるか。
シーン3
ピンク:きゃー!何か頭に引っかかった!!!
レッド:ただの蜘蛛の巣だよ。
ピンク:最悪!!髪型が崩れちゃう!何なのよもう!
(ピンク 頭を振る)
レッド:おいピンク、いちいちうるさいぞ。ヘルメットかぶってるんだから髪の毛なんか誰も見てないぞ。
イエロー:なあ!みろよ!なんか扉が3つあるぞ。ん?何か書いてあるなあ。蜘蛛の間、蜂の間、カマキリの間だってよ。
レッド:よし、ここからは3人にわかれるか。
ピンク:そうね。じゃあ私は蜘蛛の間にいくわ。蜘蛛の巣のお返しをしてやるの。
イエロー:じゃあおいらは蜂の間に行くぞ。もしかしたらはちみつもらえるかもしれないしな。
レッド:じゃあ僕は蟷螂の間か。よし、さっそく入るぞ。
シーン4
イエロー:なんだここは。お、甘い匂いがするぞ~。
(ブーンの音)
イエロー:何か音が聞こえるぞ。誰かいるのか?
(蜂登場)
蜂:うわ~。なんか強そうなのが来ちゃったよ~。
イエローお前はだれだ?
蜂:僕はミツバチのビーだけど、おまえは~きっと強い正義の味方なんだよね、うん。
あ~あ、もう絶対勝てるわけないもん。だってすごい強そうなスーツ着てるし。あ~あ。
イエロー:なんだ?こいつすごい弱気だぞ?
蜂:やだな~。でもジッコ様の命令だし、仕方ないから戦うか。
(蜂ぶんぶん狂ったように飛び回る)
イエロー:なんだなんだ?すごいぶんぶんしているぞ?しかもあの針なん か危なさそうだなあ。
蜂:はあ~こんなの無茶だよ~。でも一応攻撃してみるか。よし!毒針攻撃~!
(イエロー攻撃をかわす。)
蜂:やっぱりかわされたよ。もうやだ絶対勝てない絶対勝てない。
いや、でも一応もう一回やってみるか!いくぞ!毒針攻撃!
(イエローまたかわす)
イエロー:おっとっと、なんだかよくわからないけど、こっちだって攻撃 だ!
よし!おいらの必殺技!ハッピーハングリードーナッツ!
(イエロー、ドーナッツを投げ、蜂がドーナッツの輪にはまる)
蜂:わー。う、動けない~。
イエロー:よし!的中だ!ふんっ、ドーナッツの輪の中で反省するんだな!
蜂:ほらね
(蜂下に下がる)
イエロー:あ!はちみつがあったぞ~。
シーン4
ピンク:うわー、蜘蛛の巣だらけ!なんだか不気味だし、ちょっと怖いかも・・・
(カサカサ音)
ピンク:誰!?
(蜘蛛登場)
蜘蛛:あら、かわいらしいお客さんね。わたしはくもかよ。それにしても何よその服!なんて子どもっぽい服なのかしら。
ピンク:余計なお世話よ!あんたこそそのパサパサした手足はなによ。ち ゃんとお手入れしているのかしら?
蜘蛛:なによ、生意気な小娘ね。ふんっ、まあいいわ。あんたなんて私の蜘蛛の巣に一生引っかかったままにさせてやるわ。
そのまま年を取ってしわしわになってしまえばいいのよ。
ピンク:なによ!私だって負けないわよ!あんたなんてかえりうちにしてやるわ!
蜘蛛:ふんっ、やる気ね。ジッコ様の的なら容赦しないわよ!よーし、じゃあ・・・
ピンク:ちょっと待って!!
(ピンク鏡を取り出してビジュアルをチェック)
ピンク:これで良し!じゃあいくわよ!ラブリースイートマカロン
(蜘蛛 かわす)
蜘蛛:まだまだ甘っちょろいわね。蜘蛛の巣攻撃!
(ピンク 糸に捕まる)
ピンク:キャー!動けない!!
蜘蛛:あらあら、私の勝ちかしら。
ピンク:よくも私のかわいい服を汚してくれたわね・・・許せない!えい!!
(ピンク、ステッキを振る。マカロンぐるぐる。)
(糸ほどける)
ピンク:やった!」
蜘蛛:あら?おかしいわね。糸がほどけてしまったわ。
ピンク:今ね!ラブリースイートマカロン!!!
(ピンクのハートで蜘蛛吹っ飛ぶ)
蜘蛛:キャー―――――
(蜘蛛消える)
ピンク:あんなおばさんに負けるものですか!
(きらーん)
シーン5
レッド:誰か!いないのか!
カマキリ:お!今度はお前一人で来たのか!
レッド:お前はあの時の!
カマキリ:そうだ!ぼくはキリオだ。よくもあの時は邪魔してくれたな!
僕の計算では敵が一人の場合、僕の必殺技をつかえば勝ち目は十分にある。
レッド:何をごちゃごちゃ言っているんだ!いいから町の人たちを傷つけるのはやめろ!
カマキリ:うるさいやつだな。こんなやつ、ジッコ様直伝のキリオカッタ ーをお見舞いしてやる!
奴に向かって60度の角度から時速120キロの速度で鎌を振り落せばあんなやついちころだ!えい!
(レッド かわす)
カマキリ:えい!
(レッド かわす)
カマキリ:おかしいな。僕のキリオカッターが効いていないだと?
いや、キリオの定理から導き出すと、奴は次はあっちの方向から攻撃してくるはずだから・・・
レッド:リンゴあめハンマー―!
(レッド カマキリを倒す)
カマキリ:わーーーー!
(カマキリ下に消える)
レッド:これでよし!あっちの扉から外へ出よう。
シーン6
イエロー:おう!レッド!どうだった?
レッド:ピンク!イエロー!こっちはやっつけた。君たちはどうだっ た?
ピンク:楽勝だったわ!これでもう全員かしら
親玉:まだいるわよ!
3人:だれだ!!
親玉:ふっふっふ。あたしはインセクトGのボスのジッコよ!よくもわたしのかわいい子分たちを傷つけてくれたわね。
レッド:お前がこの組織のボスだったのか!町のみんなに悪さをして困らせるのはもうやめろ!
親玉:あらかわいい坊やね。そんなこと言わないでちょーだい人聞き悪いわね。
あたしたちはただこの町で遊んでいるだけよ。
(親玉 扇子をあおいですごい風を巻き起こす)
3人:わーーーーーーーー
(3人ちょっと飛ぶ)
イエロー:くそ!こうなったら!おいらのハッピーハングリードーナッツだ!
(さっきのドーナッツ投げるも、親玉に食べられる)
親玉:わー、何このドーナッツ!おいしいわ~!!もッと食べたい!
イエロー:くそ!おいらの攻撃が効かないぞ
ピンク:次は私よ!私の女子力であんたなんていちころよ!ラブリースイートマカロン!
(マカロンをだすが親玉が吸収)
親玉:あら、マカロンよ。かわいいわ!いただきまーす。
レッド:よし、次の相手は僕だ!リンゴあめハンマー!!
(どうにかして親玉かわす)
親玉:こんなの痛くもかゆくもないわ。ふっ。デザートレンジャーも所詮この程度なのね。
レッド:くそ!
ピンク:レッドの攻撃も聞かないなんて・・・どうしたらいいのよ
親玉:あらあら、もう終わりかしら?
イエロー:おい!みんな!これはどうだ?
(3人集合 こそこそ話)
3人:それだ!
(イエロー何も言わず退場)
レッド:よーし、まだまだ終わってなんかないぞ!僕らが相手だ!
親玉:あらあら、イエローちゃんは帰っちゃったのね。まあいいわ。ちゃっちゃと片付けてしまいましょ
(親玉 また扇子2人頑張ってよける)
ピンク:くっ。それよりジッコ、さっきかぜにのっていい匂いがしたけど、何の香水使ってるの?
親玉:あら、あなたいい質問ね。これはフランスのパ・・・
ピンク:ラブリースイートマカロン!
(ハート直撃 軽くダメージ)
親玉:うっ!質問しといて何なのよ!
レッド:ピンクいいぞ!今度は僕だ!スーパーリンゴあめハンマー!
(親玉 また少しダメージ)
親玉:いやーん
イエロー:みんなお待たせ!
(イエロー でっかいドーナッツを持って登場)
イエロー:でっかいドーナッツ、作ってきたぞ!これであいつを捕まえられるはずだ!
親玉:なになになになに
ピンク:よくやったわイエロー!
レッド:よし、3人で力を合わせて!
3人:せーの!スーパーラブリーハッピードーナッツ!!!
(ドーナッツの輪に親玉)
親玉:きゃーーーーーーー
ピンク:やったー!せいこうね!
レッド:おとといきやがれ!
イエロー:これでこの町の人たちも安心して暮らせるな
シーン7
(やられた奴ら、かおにばんそうこう等を貼って登場)
イエロー:おまえら、反省したか?
4人:はい。ごめんなさい。
ピンク:どうしてそんな悪さばかりしていたの?
カマキリ:だって・・・町の人たちはみんな、僕らが鋭い鎌や針を持って いるからって誰も近寄ってきてくれないんだ。
クモ:そうよ。小さいころからいっつも仲間外れ。私だってみんなと遊びたかったのに、いつも誘ってもらえなかった。
親玉:ええ。だから私たちは町の人たちに復讐をしてやろうと思ったのよ
イエロー:そうだったのか。
レッド:でも、なにがあっても、悪いことをして仕返しすることはよくないことだと思うな。
確かに、君たちは仲間に入れなくて悲しい思いをしたんだよね。
今度はみんなが来てくれるのを待つんじゃなくて、君たちから町の人たちに歩み寄ってみればいいんじゃないかな。
優しい気持ちをもって話しかけてみれば、きっと受け入れてくれるはずだよ。
親玉:そうね。あなたの言うとおりね。町の人たちにはちゃんと謝るわ。
ピンク:それがいいわ。きっとわかってくれるはずよ。
はち:そうだね。デザートレンジャーさん、ごめんなさい。どうもありがとう。
イエロー:わかったならもういいんだ。じゃあもうこれからは町の人たちに悪させずなかよく暮らしていくんだぞ。
4人:はーい
レッド:さて、どこかで困っている人が僕たちを待っているかもしれないから。それじゃあね。
(レッド走る ピンク鏡 イエロー歩く)
おしまい